マレーナ

以前見たときにすごく衝撃を受けたことだけを覚えてました。
人間というものの残酷さに対する恐怖。
太陽が降り注ぐシチリアで大人の女性に憧れる少年の話だというイメージが強すぎたから、
ショックが大きすぎたんだと思います。
いろんな感想を読んで、もう一度見てみようという気になって
DVDを借りました。

      • ※ネタばれありです。---

間にユーモアもあり、少年の多感な時期もおもしろく描かれている。
でもやっぱり哀しい。。。
美しいだけで生きづらくなるなんて・・・。
戦争というものが終わり、
何かを「悪」として戦争の象徴として罰することで、
自分達の戦争を終わらせたかったのかな。
それが美しさへの嫉妬だと認めずに、理由をつけて「悪」として
正当なことにしたかったのかな。
それでも何も救われない。
マレーナが戻ってきたとき、挨拶を返されたときの周りの顔。
必要以上に親切にする人たち。
きっと叩きのめしたことが心のシコリになっていて
マレーナが挨拶を返したことで、自分達がした不当なリンチの罪悪感が
少しでも許されたと感じたんじゃないかと思う。


とにかくモニカ・ベルッチは美しい!
まさに「イタリアの宝石」