本の空気


好きな作家さんというのは、ストーリーの面白さのときもありますが
だいたいそのリズムやトーンなどの空気感。
その辺がぴったり合う人の作品を読んでいると
本の空気に飲み込まれてしまいます。
そうすると、その時期の心の安定も大きく変わってきます。


一番影響されるのが、大好きな作家である江國香織さん。
この間、ただでさえ不安定な時期に
「ホリー・ガーデン」を読んでしまいました。
自分でも気づかないうちに、その空気に影響されまくってたらしく
ひどく混乱した日々が続いてました。
エッセイなら大丈夫だろうと読み始めると危険な予感。。。
とりあえず、この不安定時期を脱するまで自分に禁止しておきました(^^;
特に哀しい出来事が書いてあるわけでもなく、
読んでいるだけで、その空気でただただ泣きたくなる。
痛くなる。苦しくなる。でも落ち着く。


本や映画に影響されやすい友人は、本に書いてある出来事について
考えて考えてウツ気味になるそうです。
空気っていうのはなんなんでしょう。。。
自分でも不思議なんですが、うまく説明できない。
共感してくれるひと、いるかなぁ・・・?