吉田修一
以前に人から名前を聞き、読んだことないので読んでみた。
いつものクセで３冊ほど同著者作を買って一気に読んでみた。
 |
 |
 |
とっても正常な人間にごく普通に潜んでいる狂気、
普通とは違うようにみられる人間（オカマとか？）のごく普通の生活や考え方、
そーゆー「人間」というものの描き方がうまいと思った。
どの作品を読んでも、作品に出てくる人すべてのことを考えてしまう。
（例えば「パーク・ライフ」の主人公の母とか）
みんなそーやってそれぞれの人生を生きてるんだな、と感じる。
ラストの衝撃と日常のストーリーでいえば「パレード」、
淡々としているけど、色んな人の生き方が見える「パーク・ライフ」、
ラストで表題の意味を考えてしまい、何度か読み直したくなる「最後の息子」、
正直に生きてそこに偏見もなにもなくて、まっすぐで爽やかな感動をくれる「Water」
どれもよかったです。
「flower」、「破片」に関しては、いろいろ考えるよりも先に
人の怖さというものを感じてしまい、ちょっと・・・でした。
どこかのコメントで「男江国香織」と言っている人がいました。
文章に入りやすかった理由がちょっと分かった。
私にとっては江国香織を超える人はいないけど・・・
今は吉田修一の「ひなた」が読みたいけど、文庫本になるまで待ってます。。。
