神様からひと言・コールドゲーム


最近、本や映画の話ばかりな気がするけど・・・
仕方ない、他にネタがあんまないのよ(^^;


週末に2冊読み終わりました。
「神様からひと言」と「コールドゲーム」。
どちらも荻原浩の作品です。


「神様からひと言」は、
以前読んだ「メリーゴーランド」と通じるものがあり、
矛盾を感じつつ、それでも組織にいるしかないサラリーマンのお話。
会社が辞めさせたい人を押し込んでいるお客様相談室へ送り込まれてしまうのに
全く悲壮感のかけらもなく、つらいはずの毎日もなんだかおもしろく見えてしまう。
ダメダメ先輩の篠崎が実は対応のスペシャリストで、どんな相手でも上手く話をまとめてしまう。
そして最後には、会社に対して問題をつきつけてスッキリする。
・・・が、きっとこの会社は誰がトップにたっても何も変わることはないだろう。
そして大半がそんな組織なんだろう。と思うとなんだかやりきれない。
まあでも続編があるならぜひ読んでみたい一冊かな。


コールドゲーム
恐ろしい。同時に、とても考えさせられる。
4年前のイジメの復讐に思われる事件が続き、
その頃のクラスメート数人で対抗しようとするが。。。。
復讐が半端ない。恐怖がどんどん増長されていく。
いじめた方は特に考えず行動していて、後からは思い出したくもないし忘れていることも多い。
いじめられた方は、過去のことではなく決して忘れられない。
もちろんいじめはひどいことだけど、復讐はなにか違う気がする。
とても複雑だった。どっちが悪いか、なんて簡単に決められない。
見つけ出したらまず謝ろう、どんなひどいことをしていたってまずひと言謝ろうと思っていたが
見てみぬフリをしたという罪をつきつけられ、過去にいじめられた経験のある主人公は
「たしかに俺は何もしなかった。でもお前だって何もしなかった!」と憤る。
みんな何か「すべきこと」があった気がする。
だから忘れない。ずっと考えてやる。そんな光也をすごいと思ったけど、
きっと亮太も他の人も、これからの人生かけて考え続けていくんだと思う。


少しだけ荻原浩ワールドにはまり気味デス。。。