半島を出よ


とうとう読み終えてしまいました。
ちまちまと読んでいたら、時間がかかってしまいました。


章ごとに全て異なる人物の視点で
色んな立場の人間がどのように感じ、どのような役割で
この事件に関わっていくかが描かれていてとても面白い。
特に北朝鮮の人目線が興味深いです。


もちろん、高麗遠征軍の行う拷問には吐き気がするし
イシハラグループの誰にも共感はできないし
「出た、ムラリュウワールド」的な表現も多い。
でも、やっぱりこのスケールのでかさはすごいです。
そして単純に「正義は勝つ」のではないことも。


決して起こっては困るけれど、ありえなくないようなリアリティが
現実と交差してしまうような感覚が日常で起こってました。
影響受けすぎですが。。。
これを読んだからといって、自分の生活が変わるわけでもないし
日本や世界がどうしたらいいとかも思わないけれど
一度読んでみることをお勧めします。


ラストの参考文献の量、ハンパない。。。