チルドレン


伊坂幸太郎の文庫本がやっと増えました!
早速「チルドレン」と「グラスホッパー」を購入。


久々の伊坂ワールド、楽しかった〜(*´∀`*)
「チルドレン」から読んでみました。
いちおー短編なのですが、全部つながってます。
”陣内”という人物を、いろんな時期に周囲の人の視点から見たもの。


やはり伊坂幸太郎の作品は、会話がすてきだ。
口の達者(?)でうるさい陣内は、「陽気なギャングが〜」の響野と少しかぶる。
うるさくても、屁理屈ばかりいってても、言ってることがコロコロ変わってても
何か言葉にパワーがある。
普通の人の自然体をはるかに超える自然体。
そしてもちろん他にも魅力的な人が出てくる。
冷静で頭が良く、観察力(?)が研ぎ澄まされている、でも人間味もあふれる永瀬、
盲導犬にやきもちをやき、張り合っている優子、
ハーネスをはずずとまるっきり働かず、人間の心を見通しているようなベス、
陣内のことを嫌ってるのに、なんだか気があっているように見える鴨居、
一番私たちに近い感覚を持っているようでいて、自然と受け入れる心を持っている武藤。
家裁にやってくる人たちもどれもいいキャラクターをしている。


やっぱり伊坂幸太郎は期待以上です。