死神の精度

また伊坂幸太郎にやられた!


今回は、ミステリー要素もなく、ただ淡々と「やっぱりこの人の作品はおもしろいな〜」と読んでいってたのが、
最後の最後で泣きそうな、いつものようなあったかくて切ない気分にさせられました。
「死神」というのは比喩でもなんでもなく、本当の死神。
人の死を見届けるのが仕事。
死の一週間前にその対象に会い、判断を下す。
部署があったり、同僚がいたり、「仕事だからやらなければ」的な考えだったり、やっぱりおもしろい。


もちろんいつも通り、言葉のやりとりがステキだ。
他作品とのリンクもあり。
(出た!という感動があるので、どの作品かは言わない)


でも…こんな死神に出会えるなら、そして一週間の間ちゃんと見てくれるなら
(といっても、死神自身は人間に興味はないけど)
病死などではなく突発的な死がいいかも。